Windows8インストール

Windows8

ついに Windows8が発売されました
アップグレード価格ダウンロード販売が 3300円とお手頃な上

さらに期間限定で優待価格 1200円で ISOイメージがダウンロードできてしまうという
この敷居の低さの方が革新的ですらあります

導入前の環境
CPU Core2Quad Q9550s 2.83GHz
メモリ KINGBOX DDR2-800 4G ×4
グラフィック GIGABYTE GV-R485MC-1GH (RADEON HD4850 1G)
HDD Cドライブ 250GB + データ用 500GB
いずれも 5400rpm SATA
OS Windows Vista Ultimate 32bit

Windows7 Ultimate 64bit を購入していたのですが未導入です
今の環境の入れ替えが面倒だったのと Windows8優待販売用ですね

今回は Windows Vistaのままでも 優待価格で ISOイメージがダウンロードできたのと
インストールの流れを紹介します

Windows8 発売前夜祭

10/25発売前日の秋葉原の様子です
Windows 8 秋葉原前夜祭1
住友不動産ビルの様子です
イベントが始まっており結構な人数が詰めかけていました
グッズ配布も行われていました (入手できませんでしたが)
Windows 8 秋葉原前夜祭2
スクリーンタッチできない端末が多かったですが Windows8のデモもやってました
私もそうでしたが Windows8に期待する向きより イベントや雰囲気を楽しもう
という感じでした

Windows8 ダウンロード版の取得まで

まず 優待価格を適用するために
Windows 8 優待購入プログラム に訪れて登録を行った
Windows 8 優待購入プログラム
割引適用のための条件は

  • 2013-1-31まで
  • 2012-6-2以降に Windows7PC もしくは Windows7DSP を購入していること

Windows 8 優待購入登録画面
主にメールアドレスと Windows7を購入した店の情報を入力するだけ
Windows7のシリアルコードなど入力は何も求められませんでした
また Windows Vistaなど旧OSのブラウザからも申し込みができました

Windows 8 優待購入プログラム:製品提供開始のお知らせ

Windows 8 提供開始されました。
優待価格で今すぐご購入を。

Windows 8 Pro を優待価格でご購入いただくためのプロモーションコードです。
 今すぐ購入して、Windows 8 Pro へアップグレードしましょう。

プロモーションコード: **-****-****-****-****

ご購入までのステップ
〜
〜
 

2012-10-26以降であれば 上記のメールが届きます
ここにあるプロモーションコードが 割引適用のためのコードとなります

次にいよいよ Windows8アップグレードプログラムを実行します
http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=262205 をブラウザで開くと
Windows8-UpdateAssistant.exe がダウンロードできます

Windows8 アップグレードプログラム
これが Windows8 の オンライン購入 兼 インストーラ/ISOイメージダウンローダ となっています
Windows8 アップグレード互換性チェック
Windows Vistaでも起動しました
システムにインストール済のアプリケーションの互換性についてチェックしてくれます
Windows8 アップグレード選択
続いて Windows8のエディションを選択します
Windows8 アップグレード選択確定
ここで注意ですが 32bit Windowsでアップグレードプログラムを起動すると 32bitが
64bit Windowsでアップグレードプログラムを起動すると 64bit版が選択されるので
32bit/64bit 欲しいバージョンにあわせた 旧Windows環境が必要です
Windows8 アップグレード請求先
支払い方法として PayPalを選ぶつもりなので請求先情報は適当に入力しました
Windows8 アップグレード支払方法
PayPalを持っていたので PayPal経由で支払うことにします
他にクレジットカード支払いも可能です
Windows8 アップグレード注文確認
ここで 優待コードを持っていれば登録できます
コードを入力すれば 2100円割り引いてくれるのです
Windows8 アップグレードプロダクトキー入手
支払いが確定すると その場でプロダクトキーが発行されます
筆者の場合 64bit版を優待価格で 32bit版を通常価格で購入しました
(32bit版 64bit版 Windows上でそれぞれ アップグレードプログラムを使いました)
Windows8 アップグレードダウンロード
プロダクトキーは Windows8インストール時に必要になります
プロダクトキーを控えた後 現システムに Windows8イメージがダウンロードされます
Windows8 アップグレードインストール方法
即アップグレードできますし
現システムのスタートメニューに「Windowsのインストール」という項目が追加されます
何よりもうれしいのは インストールイメージを作ってくれるメニューがあることです
Windows8 アップグレードイメージ作成
USBに書き込むことも ISOイメージにして(DVDに)焼くこともできます
Windows8は 値段も安くなって敷居も下がった感があります
ちなみにサイズは 32bit版が 2.2GB 64bit版が 2.8GB くらいでした
Windows8 アップグレードISO作成
DVDに焼いた後は クリーンインストール可能でした
ここまでの作業は 特に Windows7/Vista/XP からも可能そうです

インストールについてはまた 後日

IPv6サーバツール

各種サービスの IPv6対応状況について

ここもちょっとずつ 更新して情報を集める予定です
特に UNIX系は自分が実際に試してみたものをレポートしています

サービス対応状況 システム
ソフトウェア 状況 コメント
Linuxカーネル CONFIG_IPV6=y から始まる各種オプションが必要
FreeBSDカーネル options INET6 を指定するだけ
Windowsカーネル WindowsXP SP1以降ならカーネルに組み込まれてます
各ネットワークの設定で IPv6を有効化するだけ
サービス対応状況 UNIX
ソフトウェア サービス IPv6対応 コメント
TCP Wrappers hosts.allow と
hosts.deny による
TCPアクセス制御

IPv6版のパッケージが必要
ビルドするのにコツが要る
DHCP DHCPサーバ ISC-DHCPでは DHCPv4 と DHCPv6 とで
それぞれ別の設定とプロセス起動が必要
BIND DNSサーバ named.confに IPv6設定が必要
OpenSSH 暗号化通信 特に追加オプション等不要
OpenLDAP データベース o 特に追加オプション等不要
Postfix メール配送 o 特に追加オプション等不要
Dovecot メール o 特に追加オプション等不要
Apache Webサーバ 特に追加オプション等不要
MySQL データベース 非対応 IPv4射影IPv6に対応できるか未検証
PostgreSQL データベース 特に追加オプション等不要
Oracle データベース 未確認 Oracle11g ExpressEdition がうまく動作せず未確認

IPv6トップへ戻る

IPv6クライアントツール

ひとまず Windowsで IPv6対応状況を確認

まず意識しておかなければいけないのが 下記の点
「ツールが IPv6対応している必要がある」
ツールを作る人が 「IPv6対応」でプログラムしてくれている必要があります

OSの IPv6対応について

Windowsについては WindowsXP以降は確実に IPv6対応されています

Windowsのネットワーク設定の画面を開いて 下記のようになっていれば OKです
Windows IPv6 ネットワーク設定
「TCP/IPv6」にチェックが入っている必要があります

Windowsで IPv6が有効になっていると Windowsが IPv6アドレスを自動取得します
それを確認するには コマンドプロンプトを立ち上げて
「netsh interface ipv6 show address」と打ち込んで Enterを叩きます
Windows IPv6アドレス確認
netshコマンドは Windowsのネットワーク関連を設定するツールですが
IPアドレスを確認するだけなら ipconfigコマンドでも見れます

いくつか IPv6アドレスが割り当てられているのが確認できますが
Temporaryや Publicの ところにある 2408:**** というアドレスが重要です
これは プロバイダから割り当てられたグローバルな IPv6アドレスである証拠です
筆者の環境は フレッツ光+OCNプロバイダ を利用していますが
NTTから借りているルータが既に IPv6対応となっていることが分かります

プロバイダが IPv6対応でなくても fe80:**** のアドレスは自動でもらえますが
あくまで自宅内のローカルアドレスとなってしまい インターネットは見れません

Linuxについては
カーネルのコンフィグで IPv6 シンボルを有効化していれば IPv6対応されます
ただし古いディストリビューションんでは ifconfig arp route netstat などのコマンドが
IPv6対応されておらず 必要な情報が見れなかったりするので注意

下記は /proc 内部に記録されている IPv6ルーティングテーブルを直接参照する方法です

$ cat /proc/net/ipv6_route
00000000000000000000000000000001 80 00000000000000000000000000000000 00 00000000000000000000000000000000 00000000 00000001 00000002 80200001       lo
2******************************2 80 00000000000000000000000000000000 00 00000000000000000000000000000000 00000000 00000001 000000cc 80200001       lo
2**********200000000000000000000 40 00000000000000000000000000000000 00 00000000000000000000000000000000 00000100 00000000 0000000a 004c0001     eth0
f******************************2 80 00000000000000000000000000000000 00 00000000000000000000000000000000 00000000 00000001 00000034 80200001       lo
fe800000000000000000000000000000 40 00000000000000000000000000000000 00 00000000000000000000000000000000 00000100 00000000 00000000 00000001     eth0
ff020000000000000000000000000001 80 00000000000000000000000000000000 00 ff020000000000000000000000000001 00000000 00000000 00000001 01000001     eth0
ff000000000000000000000000000000 08 00000000000000000000000000000000 00 00000000000000000000000000000000 00000100 00000000 00000000 00000001     eth0
00000000000000000000000000000000 00 00000000000000000000000000000000 00 fe8000000000000002*************9 00000400 00000000 00000308 00450003     eth0
00000000000000000000000000000000 00 00000000000000000000000000000000 00 00000000000000000000000000000000 ffffffff 00000001 00000001 00200200       lo
$
 

ネットワーク基本ツールの IPv6対応について

OSによって何かと多少方言がある下記の ネットワーク設定ツールでの IPv6対応状況です

arp について (IPv6対象外)
MACアドレス と IPアドレス の紐付け管理ですが
「IPv6での ARPはどうやって確認するの?」という質問は多少的を外しています
IPv4では ARPプロトコルでMACアドレスを解決していましたが
IPv6では NS(近隣要請) NA(近隣通知) プロトコルでMAC解決します
従って arpコマンドは元々 IPv6対応するつもりなしです

Windows Vistaを例に IPv6のNDテーブルを確認する方法を紹介します
netshコマンドで LAN内の近隣ノードの IPアドレスが分からなくなった場合に確認できます
netsh interface ipv6 show neighbors

arp相当のIPv6対応
Linux ip -6 neigh show
ipコマンド 未インストールのため未確認
Solaris netstat -p
Solarisは ARPテーブルに NDPエントリも登録
FreeBSD/MacOSX ndp -a
Windows netsh interface ipv6 show neighbor

route について
IPアドレス と ホスト名 の紐付け管理です こちらは多くのシステムがIPv6対応しています
Linuxを例に取ると 下記のように -A inet6 オプションを付けるだけです

$ route -A inet6
Kernel IPv6 routing table
Destination                    Next Hop                   Flag Met Ref Use If
::1/128                        ::                         Un   0   1    54 lo
2408:**:***2:0:1***:****:****:***a/128 ::                         Un   0   1     0 lo
2408:**:***2::/64              ::                         UAe  256 0    80 eth0
fe80::1***:****:****:***a/128  ::                         Un   0   1 83310 lo
fe80::/64                      ::                         U    256 0     0 eth0
ff00::/8                       ::                         U    256 0     0 eth0
::/0                           fe80::2***:****:****:***9   UGDAe 1024 0     1 eth0
::/0                           ::                         !n   -1  1     1 lo
$
 
ルーティング情報の IPv6対応
Linux routeコマンドに -A inet6 オプションを指定
Solaris routeコマンドに -inet6 オプションを指定
テーブルの表示は netstat -r で
FreeBSD/MacOSX routeコマンドに -inet6 オプションを指定
Windows netsh interface ipv6 show route (WinXP)

IPv6になって 方言がさらに進行したような
でも IPv6が浸透するにつれて統一化が図られるかもしれません

DHCPについて
IPv4の時代では DHCPの主な目的は 「IPv4アドレスの自動設定」でした
IPv6では IPv6ルータからの RAにより IPv6アドレスを自動生成できます
しかし「DHCPv6 は不要か?」というとそうではなく使い分けの判断が必要です

RAではまだ DNSサーバを通知する仕組みが整っていません
つまり IPv6ノード複数持つような環境で IPv6 DNSを運営が必要な場合
IPv6ルータ以外に DNSサーバを通知する仕組み(現状 DHCPv6)が必要です
Windowsでは RA と DHCPv6 の併用状況を設定する 2つのフラグを設定します

Mフラグ と Oフラグ
Mフラグ 管理された(Managed)アドレス
このフラグが有効の場合 IPアドレスを DHCPv6により構成する
netsh interface ipv6 set interface 番号 managedaddress=enabled/disabled
で設定
Oフラグ その他(Other)設定
このフラグが有効の場合 DNSサーバや ゲートウェイルータアドレスを DHCPv6により取得する
netsh interface ipv6 set interface 番号 otherstateful=enabled/disabled
で設定

デフォルトは Mフラグ=disabled Oフラグ=disabled の状態で
IPv6アドレスのみを ルータ RAから構成する動作です
自宅のマシン構成は IPv6プレフィックスはルータ経由で取得しているので
しばらく Mフラグ=disabled 必要です
ただし DNSサーバを構築しているので Oフラグ=enabled としています

C:\Windows\system32>netsh interface ipv6 show interface 10

インターフェイス ローカル エリア接続 パラメーター
----------------------------------------------
IfLuid                             : ethernet_6
IfIndex                            : 10
状態                               : connected
メトリック                         : 10
リンク MTU                         : 1500 バイト
到達可能な時間                     : 33000 ミリ秒
基本の到達可能な時間               : 30000 ミリ秒
再転送間隔                         : 1000 ミリ秒
DAD 転送                           : 1
サイト プレフィックスの長さ        : 64
サイト ID                          : 1
転送                               : disabled
アドバタイズ                       : disabled
近隣探索                           : enabled
近隣到達不可能性検出               : enabled
ルーター発見                       : enabled
管理されたアドレス構成             : disabled
その他のステートフル構成           : enabled
脆弱なホストによる送信             : enabled
脆弱なホストによる受信             : disabled
自動メトリックの使用               : enabled
既定ルートを無視                   : disabled
アドバタイズされたルーターの有効期間: 1800 秒
既定ルートのアドバタイズ           : disabled
現在のホップ制限                   : 64
ARPND スリープ解除パターンの強制   : disabled
指定の MAC スリープ解除パターン    : disabled
 

「管理されたアドレス構成」が Mフラグです
「その他のステートフル構成」が Oフラグです
あとは DHCPv6サーバが DNSサーバアドレスを広報するように設定すれば完了です

DNSについて
IPv6名前解決についても 多くのシステムで対応されています
IPv6通信に対応している DNSサーバがあればそのアドレスを指定します

DNSの IPv6対応
Linux /etc/resolv.conf を設定

domain mydomain
search mydomain

nameserver fe80::1***:****:****:***a%eth0
nameserver 2408:**:****:****:****:****:****:***9
nameserver ***.***.***.**3
nameserver 2**.***.***.**7
   

fe80:: で指定しているアドレスは 自宅に立てたDNSサーバです
リンクローカルアドレスを利用しているので %eth0 を後ろにつけています

残りの nameserverの指定はプロバイダから割り当てらたアドレスです
自宅DNSが使えない時でも とりあえずインターネットが使えるようにするためのものです

Solaris
FreeBSD/MacOSX
Windows ネットワーク設定アイコンのプロパティを開いて設定します
Windows IPv6 ネットワークプロパティ
使用するプロトコルに TCP/IPv6 があることを確認して
そのプロパティを設定します
Windows TCP/IPv6プロパティ
次のDNSサーバのアドレスを使う を選択します
画面では 2つまでしか指定できないので「詳細設定」で設定します
Windows TCP/IPv6詳細
DNSサーバのアドレスを手動設定できます
また 自動付与されるドメインや 自マシンのドメインも指定できます

   

各種ツールの IPv6対応について

クライアントOS の IPv6対応状況を確認したところで 代表的なツールの IPv6対応を確認します
サーバはとりあえずインターネットではなく 自宅にあるUNIXサーバで検証しました

名前解決について
(Linux/FreeBSD)
resolv.conf はIPv6対応されていますが注意点があります
nameserverにリンクローカルアドレスが指定されていると
host nslookup dig コマンドがうまく動作しません

domain mydomain
search mydomain
nameserver ::1
 

上記の場合 ::1 つまり自サーバが DNSサービスを提供している環境では
下記のように問題なく host nslookup digコマンドが動作します

$ host -t AAAA turion
turion.local has IPv6 address fe80::2***:****:****:***2
$ nslookup -type=AAAA turion
Server:         ::1
Address:        ::1#53

turion.local    has AAAA address fe80::2***:****:****:***2

$ dig dig AAAA turion.local

; <<>> DiG 9.8.1 <<>> AAAA turion.mydomain
;; global options: +cmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 12168
;; flags: qr aa rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 1, ADDITIONAL: 1

;; QUESTION SECTION:
;turion.mydomain.                  IN      AAAA

;; ANSWER SECTION:
turion.mydomain.           3600    IN      AAAA    fe80::2***:****:****:***2

;; AUTHORITY SECTION:
mydomain.                  3600    IN      NS      phenom4.mydomain.

;; ADDITIONAL SECTION:
phenom4.mydomain.          3600    IN      A       192.168.1.254

;; Query time: 0 msec
;; SERVER: ::1#53(::1)
;; WHEN: Sun Nov  6 11:53:22 2011
;; MSG SIZE  rcvd: 96

$
 

次のように リンクローカルアドレスを指定すると全くトンチンカンな応答になります

domain mydomain
search mydomain
nameserver fe80::1***:****:****:***a%eth0
 
$ host -t AAAA turion
turion.local has no AAAA record
$ nslookup -type=AAAA turion
Server:         127.0.0.1
Address:        127.0.0.1#53

*** Can't find turion: No answer

$ dig AAAA turion.mydomain

; <<>> DiG 9.4.2 <<>> AAAA turion.mydomain
;; global options:  printcmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 54935
;; flags: qr aa rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 0, AUTHORITY: 1, ADDITIONAL: 0

;; QUESTION SECTION:
;turion.mydomain.                  IN      AAAA

;; AUTHORITY SECTION:
mydomain.                  3600    IN      SOA     turion.mydomain. admin.mydomain. 2011010501 10800 3600 604800 86400

;; Query time: 0 msec
;; SERVER: 127.0.0.1#53(127.0.0.1)
;; WHEN: Sun Nov  6 12:07:24 2011
;; MSG SIZE  rcvd: 71

$
 

bind9付属の host nslookup dig が nameserver行の %インターフェース指定に未対応のためです
libc付属の libresolvはインターフェース指定のフォーマットに対応しているため
その他の ping6 や Firefox といったツールは問題なく動作します

pingについて
ネットワーク疎通確認の定番

(Windows)
ping6

(Linux)
これも ping6が対応しています

$ ping6 fe80::1***:****:****:***a
PING fe80::1***:****:****:***a (fe80::1***:****:****:***a): 56 data bytes
64 bytes from fe80::1***:****:****:***a%eth0: icmp_seq=0 ttl=64 time=1.144 ms
64 bytes from fe80::1***:****:****:***a%eth0: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.093 ms
^C--- fe80::1***:****:****:***a ping statistics ---
2 packets transmitted, 2 packets received, 0% packet loss
round-trip min/avg/max/stddev = 0.093/0.618/1.144/0.526 ms
$
 

(FreeBSD)
これも ping6が対応していますが IPv6アドレスの直後に %インターフェース指定が必要でした

 > ping6 fe80::2***:****:****:***2%re0
PING6(56=40+8+8 bytes) fe80::1***:****:****:***a%re0 --> fe80::2***:****:****:***2%re0
16 bytes from fe80::2***:****:****:***2%re0, icmp_seq=0 hlim=64 time=0.078 ms
16 bytes from fe80::2***:****:****:***2%re0, icmp_seq=1 hlim=64 time=0.080 ms
^C
--- fe80::2***:****:****:***2%re0 ping6 statistics ---
2 packets transmitted, 2 packets received, 0.0% packet loss
round-trip min/avg/max/std-dev = 0.078/0.079/0.080/0.001 ms

>
 

telnet/SSHクライアントについて
サーバにログインできないと話にならないので最初にこのツールが出てきます

(Windows)
有名な TeraTermの後継でありIPv6化した TeraTerm Project が使えます
TeraTerm Project
SSHプロトコルも UTF8日本語コードも対応しているので一安心です
IPv6アドレスを指定するときは 大括弧[] で括って指定する必要があります

(Linux)
愛用している inetutils 付属の telnetコマンドは IPv6対応されています

$ telnet fe80::1***:****:****:***a%eth0
Trying fe80::1***:****:****:***a%eth0...
Connected to fe80::1***:****:****:***a%eth0.
Escape character is '^]'.

FreeBSD/amd64 (phenom) (pts/1)

login: *****
password: 
 

(FreeBSD)
これも telnetが普通に IPv6対応されています

> telnet *******
Trying fe80::1***:****:****:***a...
Connected to *******.
Escape character is '^]'.
Trying SRA secure login:
User (******): ******
Password: 
[ SRA accepts you ]

FreeBSD/amd64 (*******) (pts/1)

Last login: Tue Aug 30 04:14:00 from fe80::1***:****:
 

OpenSSHも普通に IPv6対応しています

> ssh *******
The authenticity of host '[********.mydomain]:22 ([fe80::2***:****:****:***2%re0]:22)' can't be established.
RSA1 key fingerprint is 02:**:**:**:**:**:**:**:**:**:**:**:**:**:**:a4.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added '[*******.mydomain]:22' (RSA1) to the list of known hosts.
Last login: Tue Aug 30 04:10:31 2011 from fe80::1***:****:****:***a%eth0
$
 
 

ftpクライアントについて
ファイル転送もしたいので ここも確認が必要です

(Windows)
これも ほとんどのフリーソフトが IPv6非対応のなか Filezillaが IPv6対応されています
Filezilla
これもホストに IPv6アドレスを指定する場合は 大括弧[] で括って指定します

(Linux)
同じ inetutils パッケージなのに収録されている ftpコマンドは IPv6未対応です
従って別途 IPv6実装されている ftpクライアントを探すと

NcFTP が対応されているようです
正確は IPv4しか使えない NcFTPに KAMEプロジェクトから IPv6対応パッチが提供された形です
こちらで確認できたのは ncftp-3.2.3 で (ここで見つけました)
また IPv6化パッチは KDDラボにありました ncftp-323-v6-20091109.diff.gz あたりを拾ってきます

$ tar -xzf /mnt/dos/temp/ncftp-3.2.3-src.tar.gz
$ cd ncftp-3.2.3
$ zcat ../ncftp-323-v6-20091109.diff.gz | patch -p 1
patching file README.v6
patching file config.h.in
patching file configure
patching file configure.in
patching file libncftp/addrinfo.h
patching file libncftp/ftp.c
patching file libncftp/getaddrinfo.c
patching file libncftp/getnameinfo.c
patching file libncftp/ncftp.h
patching file libncftp/syshdrs.h
patching file ncftp/cmds.c
patching file ncftp/syshdrs.h
patching file ncftp/util.c
patching file sh_util/ncftpbatch.c
patching file sh_util/ncftpget.c
patching file sh_util/ncftpls.c
patching file sh_util/ncftpput.c
patching file sh_util/syshdrs.h
patching file sio/SAccept.c
patching file sio/SConnect.c
patching file sio/SConnectByName.c
patching file sio/SRecvfrom.c
patching file sio/SSendto.c
patching file sio/SSendtoByName.c
patching file sio/StrAddr.c
patching file sio/sio.h
patching file sio/syshdrs.h
patching file vis/syshdrs.h
$ ./configure --enable-ipv6 --prefix=/usr/local
creating cache ./config.cache
checking if you set and exported the environment variable CC... no (you may want to do that since configure scripts look for gcc first)
checking for environment variable CFLAGS... no (we will choose a default set for you)
checking for environment variable CPPFLAGS... no
checking for environment variable LDFLAGS... no
checking for environment variable LIBS... no
checking version of C library... glibc2.5
〜
creating ./config.status
creating Makefile
creating Makefile.bin
creating ncftp/Makefile
creating libncftp/Makefile
creating Strn/Makefile
creating sio/Makefile
creating sh_util/Makefile
creating vis/Makefile
creating config.h
$ make
make[1]: Entering directory `/home/admin/ncftp-3.2.3/Strn'
Compiling DStrCat.c:                                                  [OK]     
Compiling DStrFree.c:                                                 [OK]     
Compiling Dynscpy.c:                                                  [OK]     
Compiling Strncpy.c:                                                  [OK]     
〜
Done making NcFTP full-screen utilities.
make[1]: Leaving directory `/home/admin/ncftp-3.2.3/vis'
合計 992
-rwxr-xr-x  1 admin users 252436  1月 13 00:13 ncftp
-rwxr-xr-x  1 admin users 163580  1月 13 00:13 ncftpbatch
-rwxr-xr-x  1 admin users 115484  1月 13 00:13 ncftpbookmarks
-rwxr-xr-x  1 admin users 155928  1月 13 00:13 ncftpget
-rwxr-xr-x  1 admin users 132004  1月 13 00:13 ncftpls
-rwxr-xr-x  1 admin users 157856  1月 13 00:13 ncftpput
lrwxrwxrwx  1 admin users     10  1月 13 00:13 ncftpspooler -> ncftpbatch
Done.

** Please report any problems to http://www.NcFTP.com/contact/ **
$ su
# make install
make[1]: Entering directory `/home/admin/ncftp-3.2.3/ncftp'
Done making NcFTP.
make[1]: Leaving directory `/home/admin/ncftp-3.2.3/ncftp'
make[1]: Entering directory `/home/admin/ncftp-3.2.3/sh_util'
〜
/usr/local/bin:
  -rwxr-xr-x  1 root root 252436  1月 13 00:43 ncftp
  -rwxr-xr-x  2 root root 163580  1月 13 00:43 ncftpbatch
  -rwxr-xr-x  1 root root 115484  1月 13 00:43 ncftpbookmarks
  -rwxr-xr-x  1 root root 155928  1月 13 00:43 ncftpget
  -rwxr-xr-x  1 root root 132004  1月 13 00:43 ncftpls
  -rwxr-xr-x  1 root root 157856  1月 13 00:43 ncftpput
  -rwxr-xr-x  2 root root 163580  1月 13 00:43 ncftpspooler

Done installing NcFTP.
#
 

メールクライアントについて
(Linux)
GNU Mailutilsに付属の mailコマンドはシンプルなコマンドライン動作のメールツールです
ローカルでの メール送信 受信メールの確認 ができ Maildir形式にも対応しています
結論としては 「ローカルホストでの送受信は可能だが IPv6には未対応」となります

mailコマンドを使った 送受信のデモを下記にお見せします

$ mail -s "test" "admin@mydomain"
Cc: (Enter)
test mail.
(Ctrl+D)
$
$ mail
"maildir:///home/deer/Maildir": 1 message 1 new
>N   1 admin@mydomain                        13/376   test
? 1
Return-Path: 
X-Original-To: admin@mydomain
Delivered-To: admin@mydomain
Received: by phenom.mydomain (Postfix, from userid 500)
        id 0984C24092; Sun,  4 Sep 2011 18:45:11 +0000 (UTC)
Subject: test
To: 
X-Mailer: mail (GNU Mailutils 2.2)
Message-Id: <20110904184511.0984C24092@phenom.mydomain>
Date: Sun,  4 Sep 2011 18:45:11 +0000 (UTC)
From: admin@mydomain

test mail.
? exit
$
 

普通に 送信 受信 ができているように見えますが
mailコマンドによる送信は 自ホストの sendmailコマンドを呼び出しているだけ
mailコマンドによるメール確認は 自ホストのメールディレクトリを表示しているだけ
の動作のため 実はmailコマンド自体は IPv6通信を一切使っていません

(またソースを見る限り IPv6に対応している形跡がなかったため IPv4のみと結論しています)

Sylpheedについては IPv6に対応していました
configureオプションも --enable-ldap のみで IPv6に関するオプションは不要です
メールのIPv6対応 Sylpheed 3.1.3 設定画面
送受信サーバに IPv6アドレスを指定することができます
ただし IPv6ホスト名で指定することができませんでした (何か特別な記述の仕方が必要なのかも)
メールのIPv6対応 Sylpheed 3.1.3 メイン画面
IMAP4s での接続ですが問題なくメール読み書きできます

Windowsでは Outlookがメーラとして一番動作しました
メールのIPv6対応 Outlook2010 画面
Outlook2010です 初期状態では個人的にレイアウトが見づらいため
カスタマイズする必要がありました
メールのIPv6対応 Outlook2010 設定1
アカウント設定の画面です
送受信メールサーバを指定する欄に直接 IPv6アドレスを指定しています
大括弧でアドレスを括る必要があります
メールのIPv6対応 Outlook2010 設定2
送信サーバ設定の画面です SMTP認証を使ってるのでその設定を入れてます
メールのIPv6対応 Outlook2010 設定3
詳細設定のところで ポート番号など細かい指定ができます
暗号化通信を設定しています

Thunderbirdで検証しました
メールのIPv6対応 Thunderbird17 通信エラー
IPv6対応していると言われていますが 結果うまく動作しませんでした
メールのIPv6対応 Thunderbird17 設定
「サーバ名」に IPv6アドレスを指定しようとしましたがうまく認識されません
検証した環境では DNSがIPv6未対応のため IPv6ホスト名を指定すれば動作するのかもしれません

Sylpheedでも試してみました
メールのIPv6対応 Sylpheed3.3.0 画面
メールのヘッダ一覧までは取れたのですが
メールの本文がうまくとれずエラーメッセージが出ています
メールの中身が読めないという 不思議な状況でした
メールのIPv6対応 Sylpheed3.3.0 設定
設定は IPv6アドレスを直接指定する方式でいけました
メール送信は正しく動作したので間違いはないと思います

SMBクライアントについて

 

Webブラウザについて
ブラウザは激しいシェア争いが続いていますが
IPv6対応は 二の次といった感じで既に対応済です

下記検証は 自宅内に構築した Apache(httpd-2.2.21)のデフォルトページの表示結果です
Webサーバは www.mydomain IPv6ホストです (Apache構築ページを参照ください)

(Windows IE9)
Windowsが IPv6有効化されていれば普通に扱えます
ブラウザのIPv6対応 Windows InternetExplorer9
(Windows Firefox7)
これも問題ありません
ブラウザのIPv6対応 Windows Firefox7.0.1
(Linux Firefox3.5)
ブラウザのIPv6対応 Linux Firefox3.5 URL失敗
URL欄に www と入力したら 勝手に www. と .com が補完されてうまく表示できません
ブラウザの fixup機能が有効化しているためです
ブラウザのIPv6対応 Linux Firefox3.5 IPv6アドレス入力
IPv6アドレスの直指定では うまく表示されました
ブラウザ自体は IPv6通信に対応していることは確認できました
ブラウザのIPv6対応 Linux Firefox3.5 about:config設定
Firefoxでは URLに「about:config」と入力すると各種パラメータの設定画面が現れます
browser.fixup.alternate.enabled の項目で fixupを無効化できますが
結局真っ白なページのままでした IPv6ホスト名からアドレスに変換できていないように見えます

 

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